#11 残り7日間で 君は”何者”になるのか(DAY6)

2020年08月21日(公開:2020年08月18日)

人生初の選挙、都議会補欠選挙に大田区から出馬する松田りゅうすけの LAST 7 DAYSを追う。

Episode 06 / 07

July 3 Friday

一番注目を浴びた瞬間

今まであなたが一番注目を浴びたものは何だと思いますか?

敵リスト。

ツイッターの機能でリストという機能があって、

・相手陣営がどういう動きをしてるのか

・どんな活動をしてるのか

を知りたかったので、リストを作って、その名前を何も考えず安易に「敵」と名付けました。

それは表示、非表示ができるんですけども、選挙期間の手前だったのでそこまで気が回らず、敵というのが相手側に通知されてしまい、相手陣営の候補者が「敵に追加されました」と。

多分あまり大それた感じではなく、「こういう機能があるんですね」に対して、向こうの支援者の人たちがウワーッとかみついてこられました。

私自身もそれに気付いたのが夜の10時、11時ぐらいで、ツイッターの通知がすごいきてるなと思ってパッと見たら、「あ、そんな事になってるんだ」と思ったと同時ぐらいに、東京の維新の会の方も「松田が何かプチ炎上ぐらいしてるぞ」という話になって。

私は初めて自分の「松田りゅうすけ」という名前が、プチですけどネット上で炎上して、どうしたものかなと思いました。

その後、議員さんで、もともと弁護士で議員をされていてコンプライアンス担当みたいな方がいらっしゃって、初めてのプチ炎上だったので、その人にあわあわして聞きました。

「謝罪をする必要があるのかなと思ったものを放置しておくのもな」と思ったときに、やっぱそこは謝罪だなという思いで、謝罪のスクリプトの打ち合わせをしました。

それ自体も強制ではなくて、これは私の意図しなかった炎上だったので、自分自身もすんなり受け入れて、「やっぱそうですよね、悪いことしたんで」と思って謝罪しました。

選挙について

選挙はなぜもっと本質になれないのか?

選挙のための選挙。

私のポスターなんて私の本質じゃないですもの。

私が貼ってあって、その後に地元のやながせさんの写真があって、この横に吉村さん使って、私の政策じゃないですもんね。

人気のある人、票の取れる人を載せて、写真も加工して、私のはそこまで加工してないですけど、写真の加工も当たり前ですしね。

本質じゃないとは思いながら、私もやっぱり選挙始まるまでは、選挙の手伝いとかで政策議論とか政治家としてのイデオロギーとか、それで票が取れると思っていた時期もありました。

どんどんその理想が崩壊していき、「でもそれってやっぱり違うよな。そんな票の取り方していいのか」って手伝いながら思うんですよね。

でも実際自分が候補者となって、票を積み上げていかないといけなくなった時に、やはりパッって50代、60代の女性と男性が歩いてきたら、どっちかにしかアプローチできないとなると絶対女性に行きますよね。

こっちの方が票が取れる可能性が高いっていうのを、多分活動している間に学んでいて、20代、30代の女性と60代の女性が歩いていたら、間違いなく60代の女性にアプローチしていたのが、チラシの受け取りが良かったり、選挙に行ってくれる確率も高かったり。

私が若いから「やっぱ若い人が頑張らないといけないよね」っていう、そういう優しい言葉をかけてもらうと、それが前まではどんどん「やっぱ同世代に興味を持ってほしい」みたいに悩んでいたわけですよ。

いろいろアプローチをしていた結果、今はもう悩みすらしない、反射で行ってますよね。

チラシ受け取ってくれる、じゃあどっちに「今度出るんです」って言いにいこうと思ったら、やっぱりより票になる方にアプローチをしている。

その変化を何と呼ぶ?

効率化。

いかに短時間で票を積めるか。日々の活動もそうですね。

私は通りすがりの人に話すので、もちろん足を止めてくれる人がたまにはいますけど、話してるうえで話してたり、いろんな場所で話しているんですけど、基本的に聞き流されてるなっていうのは分かるんですね。

やっぱり1日いろいろ試して、これは良いかもというテンプレートができたとして、次の日試すにしても、結局はみんな通り過ぎて行ってるので、それが聴衆に刺さってるのか、刺さってないのか判断基準を失って。

自分の中では前日に「あっこの話、自分のやりたいことをうまく話せてる」と思って次の日話しても、それで通り過ぎられています。

別に自分の中ではそれで全然良いんですけど、でもそれって「あれ、1人も聞いてくれてないのかな」ってなると、やっぱりまた変えていかないといけないのかなと。

でも結局答えがないまま、それの繰り返しなので、自分の中でこれっていうのは何個かあるんですけどすべて刺さってない。

刺さってるという確認ができていないので、また変えていかないといけないという焦燥感に焦って、日に日に毎日話してる話が全然違ってたりするんですよね。

聴衆というか、リアクションが返ってこないから、その確認作業ができないというのが一番つらいです。

唯一リアクションが返ってくるのが、雨の中やってるときとか。スピーチの内容じゃないんです。

頑張ってる感が出てるときは、「あの人雨の中頑張ってるんだ」と。

演説内容じゃなく、自分が雨の中でやってる時、遅くまでやってる時、それしかリアクションが返ってこなくなると、自分のスピーチの内容は何も信用できない。

何を信用していいか分からない。

政治家として言葉に責任って持っていますか?

政治家として責任を持つ。

選挙が進むにつれて、政治家としての意識がどんどん薄れていってると思います。

政治家じゃなくて、選挙屋。

政治家としてこうなりたいというよりも、どうやったら1票でも多く取れるのか、それしかどんどん考えられてないと思います。

選挙家になりつつある事実に対して、感情ってありますか?

あったときは、葛藤してたんだと思います。

ただ、今はもうあと2日。なりふり構ってる暇もない。

それが、自分が100%当選しないのであれば、政治家として選挙を終われたと思います。

でも1%でも可能性があると思って今活動しているので、実際は分かんないです。

今回の選挙は0じゃないと私は思ってるので、そうなってくると、そのパーセンテージをいかに増やすのかにしか私はもう頭が回ってないです。

他の候補者とは何が違うんですか?

少なからず、政策面ではないと思います。変えていこうという意志、抽象的なことしかないです。

ほかの候補者に比べて、私が当選するともっと状況を良くできるのか。良くしたいという意志は強い、それ以外のことは多分ないと思います。

もう私は選挙をやってて、今回の都議会の補選について政策議論は0です。

どれだけ頑張ってる、露出している、意志が見える、ポスターがきれい、どちらがきれいか、選挙カーがどれだけ効率よく走っているか。

政治じゃないです。私がやってるのは選挙です。